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誰でも食事をして腹いっぱいなりますと眠たくなりますね。 そんな時、そのまま眠れたらどんなに気持ちがいいだろうと思いませんか。 しかし、睡眠の質を重視するなら、食事をしてすぐ寝るのはよくありません。 なぜなら、食べたものは消化する必要があり、そのため胃腸のほうに血液が回って活発に働くため、眠いのになかなか寝付けなかったり、眠りが浅くなったりするからです。 睡眠の質を向上させたいのなら、寝る3時間前ぐらいまでに夕食をすませておくのが理想です。また、食事の内容も睡眠に影響を与えます。 たとえば濃厚なソースを使った料理や厚切り肉のステーキなどは消化に時間がかかるので、寝るまでに少し時間をおいたとしても結局食事をしてすぐ寝るのとあまり変わりがなくなってしまいます。 ですから、フレンチやイタリアンを楽しみたいときは、ディナーの時間を早めに設定することです。むしろランチタイムのほうがおすすめです。 また、スパイシーな料理も夜は控えめにしたほうがよく、唐からしなどの香辛料には覚醒作用があり、交感神経が刺激されて目が覚めてしまいます。 ところで、「寝る前にホットミルクを飲むとよく眠れる」といわれます。 確かに、牛乳のたんぱく質に含まれるトリプトファンという成分は、メラトニンの材料になる成分でもあります。 メラトニンは夜に分泌され、睡眠のリズムをつくるホルモンですから、まったく無関係でもなさそうです。 とはいえ、一杯の牛乳から、睡眠効果を得られるほどのトリプトファンを吸収できるかというと、少し疑問です。 さらに、牛乳が体内で吸収・分解されてメラトニンに合成されるまで時間がかかりますし、そもそも必ずメラトニンの材料として使われるかどうかも定かではありません。たとえば、筋肉など別のものに転換されることも考えられます。 このように、牛乳にかぎらず、「この食品をとると、よく眠れるようになる」というのは、なかなか立証が難しいです。 もっとも、温かいものを飲むと一時的に体が温まります。 寝る前に体温を上げておくことは快眠テクニックのひとつなので、その点では、ホットミルクに入眠効果を期待できるかもしれません。 |
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