|
睡眠時間は「食欲」とも関連しています。 脳の奥深くにある視床下部という箇所には、人に食べるのを命令する摂食中枢と食べるのをやめるように命令する満腹中枢があり、言い換えると、「お腹がすいた、何か食べたい」という食欲のアクセルが摂食中枢、「もうお腹いっぱい」というブレーキをかけるのが満腹中枢です。 摂食中枢が働くと、胃からグレリンが分泌され、食欲が増し、満腹中枢が働くと、満脂肪組織からレプチンが分泌され、食欲が抑制されるという仕組みです。 そして、仕事が忙しくて徹夜したり寝不足状態になると、摂食中枢が働き、つねにお腹がすいている気がして食欲が増し、太りやすくなってしまうのです。 また、寝不足のときは、炭水化物に対する欲求が高まることから、甘いものやポテトチップスなどのスナック菓子、おにぎり、カップめんなど、いわゆる太りやすいものが自然と食べたくなるということです。 炭水化物を摂取すると、脳内に癒し系のホルモンである「セロトニン」が分泌され、このセロトニンは、不眠によるストレスやイライラを緩和して気分を落ち着かせてくれます。 ですから、寝不足になると、炭水化物を食べたくなり気分がよくなるのです。 こういうことが続きますと、脳の学習効果により、「これを食べると気持ちが落ち着く」という脳内ネットワークをつくって、つねにそれを欲しがるようになります。 寝不足が継続しますと、ますます炭水化物の欲求が高まり、より大量に摂取しないと満足しないようになってくるのです。 つまり、食べても食べても満足できなくなるわけです。 これがニンジンやきゅうりなら大量に食べても、大して害にはなりませんが、カップめんやスナック菓子のように、糖分や脂質の高いもののとりすぎは、ダイエットの失敗ですし、なにより健康に良くありません。 食べすぎが気になる人は、睡眠不足を疑ってみてください。 極端な話、睡眠時間を削ってまで早起きしてジョギングするぐらいなら、じっと寝ているほうが、よほどダイエットには有効だということです。
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Copyrightc 2015 睡眠・快眠で健康・美容・ダイエットをしよう. All rights reserved. | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||